虚構という概念

 

 

こんにちは、すぐるです

 

 

最近、虚構という面白い言葉を見つけました。虚構とは、ほんとは存在しないものを存在するものとして扱うという意味です。

これはどういうことかと言うと、僕たちは自分たちの想像力によって、ありもしない出来事、場面、価値を現実にあるものとして組み立ててるということです。

例えば、お金を例にとって考えてみると分かりやすいかもしれません。当然ですが、お金そのもには価値はありませんよね。ほんとうに価値があるのは、お金によって得られる物だったりサービスだったり感動です。

しかし、僕たちは虚構によってお金に価値があると勘違いしてしまいがちです。というより、虚構があることでお金は成立していると言っていいかもしれません。

そんなことで今日は、人類はどのようにして虚構を発達させ、また、なぜ虚構は加速してしまうのか。ということについて、お金を例にとりながら考察していきたいと思います。

 

 

さて、お金の概念が誕生したは今からおよそ4500年前だと言われています。もちろん初めから今のような紙幣があったわけではありません。当時は麦やトウモロコシなどを価値の基準として使っていました。

もともと物々交換をしていた人類は、物々交換を不便に思い、もっと手軽に自分の欲しいものを手に入れるために共通の価値を決めました。これが人類のお金に対する虚構の始まりです。

最初のうちは、何ら不思議なことはありませんでした。なぜなら麦やトウモロコシには実際の価値があるからです。

虚構というのは、価値のないものを価値があると信頼することだから、この段階ではまだ未発達です。

 

 

しかし、ここで人類の虚構が一気に形となり始める出来事が起こりました。

それが、銀貨の登場です。はじめは麦やトウモロコシを価値として信頼することができていました。しかし、品質がバラバラだったんです。

それに気づいた人類は、食物以外に価値の基準となるものを求めるようになりました。そこで銀を価値の基準として使うようになったんです。

それまでは、人類は食べるためだけに生きてきました。食料を確保することほとんどの時間を使っていたんです。しかし、銀貨が発達したことで、食べものはいつでも手に入るようになりました

おかげで食べ物の心配をする必要がなくなった人類は、次第に食べること以外に時間を使うようになっていきました。

考える余裕ができて、人との交流が加速したんです。これがほんとうの意味での人類の虚構の始まりでした

 

 

銀貨が生まれたことによって、生活に余裕ができた人類は、マーケットを発展させていきました

マーケットが発展したことで、大量の銀貨が流通し、生産が追いつかなくなっていったのです。

そこで人類は、銀貨の純度をどんどんと下げていきました

はじめは純度99%の銀貨だったのが、次第に80%、50%、30%….となり、最終的には2%まで下がってしまったのです。

人類は後に引けなくなりました。ほぼ鉄のガラクタ同様なものを価値があると思い込み、大切な食料と交換するようになっていったのです。

つまり、虚構の完成でした。

 

 

人類の虚構が発達するとき、その影には必ず効率化が隠れています。人類は便利さを求めるかわりに、虚構を加速させます。

そして、虚構を加速させると同時に、人類は効率の奴隷になっていくのです。

はじめは非効率から解放されるために効率を求めたつもりだが、実は逆で、効率を求めたことでさらに非効率になっているのです。

つまり、効率を求め、物事が便利になればなるほど考える時間が増えていきます。すると、さらに効率を求めて無限地獄に陥っていくのです。

僕たちがお金の形を次々と変えていったように、人類は虚構の力によって非効率を排除する代わりに、果てしない効率の奴隷と化しているのです。