【思考の宝箱】『Think Clearly:ロルフ・ドベリ』の紹介と読んだ感想を書いていく

 

 

幸せな人生とは何か。

自分はどうしたら幸せになれるか。

 

これはきっと誰もが一度は考えたことがある疑問だと思う。ぼくも時折考える。ぼくはどうすればもっと幸せになれるだろうかと。幸せになりたいし、人生を充実させたい。

もっとお金があればいいのか?それとも人脈?コネ?運?いくらお金があっても、愛のない人生は成功とは程遠い、そういう声もよく耳にする。

 

でも実は、“幸せな人生というのは定義ができない”と筆者は言う。つまり、「幸せな人生」というのをたった一つの言葉だけでは到底言い表せないらしいのだ。

しかしその代わり、「不幸せな人生」と言うのははっきりと断言できると筆者は答える。確かに、離婚や借金、事故、また病気やリストラ、そんな厄介ごとまみれの人生は嫌だ。

 

そこで筆者は僕らに提案をしてくれる。「人生は完全に不幸なより、少しでも良い方がマシだ」と。さらに、人生がより良く成れば、それはもっとマシなことだと。

だから、そんなより良い人生を送るためにヒントと『思考の箱』を紹介してくれるのが本書だ。予測不可能で、複雑で、波の激しい人生を、より充実して豊かなものにするためには思考の箱を持つことが大切なのだ。

 

最新の科学技術から導いた、より良い人生を送るための思考法:Think Clearly:ロルフ・ドベリを読んだ感想を書いていく。

 

 

『Think Clearly』が僕たちに教えてくれること

Think Clearlyが僕たちに教えてくれる1番大切なことは、より良い人生(幸せな人生)とは、物質的に満たされることではなく、ストレスを起こすような考え方を避けて心を充実させることと言うことだ。

これは別に、経済的な成功には意味がないと主張しているわけではなく、お金はもちろん大切であり、その上で心からの充実を得るには「人生の様々な物事に対処する思考法が大切だ」と言っている。

 

つまり、自分の人生で起こる物事の捉え方や、より良い結果を得るために考え方、また、惨めな人生を避けるための態度が大切なのだ。

例えば、本書では「SNSの評価から離れよう」と教えてくれる。これは、SNSで承認欲求を求めることは不幸を求めることに同じく、ストレスで心を蝕むことになるから辞めた方がいいということだ。

 

このようにThink Clearlyでは、人生をより良いものにするための52コの思考法を紹介してくれる。人生からのストレスを極力減らし、惨めな結果を避けるための考え方を教えてくれるのだ。

幸せな人生を追い求めることは難しいが、不幸せな人生をもたらす考え方を避けることができれば、それで十分嬉しい。

 

 

Think Clearlyで紹介されている思考法を5つ紹介

Think Clearlyに載っていた、ぼくが大切だなと感じた思考法を5つ紹介してみる。ぼくはこの5つの思考法だけでも、十分、人生をより良い方向に持っていけると思えたからだ。

ぼくが今までに出会ったことのない考え方であり、この考え方を聞いたら、自分の中で何かがしっくり来た。「確かに!これは惨めな結果を避けられる考え方だ!」と感動すらもした。

 

自分の感情に従うのは止めよう!

人の感情は、より良い選択肢をさせてくれない。

感情に左右される人生に、いいことはないと筆者は話してくれる。人は時折、感情で動いてしまう生き物だ。一度の気の高まりで、その後の人生を台無しする話はよく聞く。

怒り、憎しみ、嫉妬、ネガティブなど、実は感情を表す形容詞は色を表す言葉よりも多いという。多すぎる感情表現は、一つ一つを正確に言い表すことはできなく、常に信頼性にかける。

だから、感情に従ってもいいことがないのだ。客観性に欠け、自分でも今はどんな感情なのか分からない。

つまり大切なのは、その場の感情で判断せず、合理的に考え動くことだと。

「自分の感じた通りに!」「自分の心の従って!」「心の声をよく聞いて!」というのは恐ろしい間違いだと筆者は紹介する。

感情とはまさにグルグル回るコンパスのようで、絶対に人生のナビゲーションにしてはいけないのだ。

一度感情の森へ入り込んでしまったら、後は出口のない混沌とした泥沼にハマっていくだけなのだと。

 

ものごとを全体的に捉えよう!

一つの要素だけで物事を判断するのは危険。

例えば少し考えてみてほしい、暖かい太陽の光が差すマイアミと、曇りの日が多いベルリンでは、自分はどちらに移住した方が幸せに暮らせるだろうかと。

ぼくもそうだったが、多くの人はマイアミと答えてしまう。なぜなら、マイアミの方が天気がいいからだ。

しかし、これこそが全体的に物事を捉えられない危険性だと筆者は教えてくれる。

僕たちはよくフォーカシング・イリュージョンに落ちてしまうらしいのだ。フォーカシング・イリュージョンとは、初めに聞いた一つの要素に自分の全ての意識が集中してしまう現象のこと。

ここでは、“天気”がその要素だ。僕らは暖かい太陽の光という言葉に集中してしまい、それこそが幸せの条件だと思い込んでしまう。

しかし実際に生活する上で大切なのは、国の制度や社会保険、治安や税制度だ。それに、マイアミだろうとベルリンだろうと、日々の仕事や家事、育児など、日常生活でのストレスは変わらない。

だから、全体的に捉えればマイアミよりベルリンの方が良い選択肢かもしれない。

これはただの一例だが、人生の様々な場面で全体的に物事を判断できるようになれば、より良い選択ができることは間違いないだろうと教えてくれる。

 

天職を追い求めるのは止めよう!

天職なんてものはない、それは大きな錯覚だ。

甘い空想に囚われて、理想論に走ってしまうことが、天職を追い求める危険性だと筆者は教えてくれる。自分の能力を間違って評価し、敵わぬ夢を追いかけても意味がないと。

確かに天職を全うした偉人はいるが、彼らは例外のパターンであり、僕らが彼らのように天の甘いささやきに従って天職を追い求めても、悲惨な人生になるだけだと話す。

だから大切なのは、誤った思い込みは捨てて、自分の能力に基づいて仕事を選ぶことだと。

またもう一つの危険性は、天職があると考えることで、自分自身と自分の仕事を重要な物事として捉えてしまうことだ。すると、自分が天職だと思い込んでいる仕事をすることが人生の課題になってしまい、そこから抜け出せなくなる。

そんな時に否定でもされたら、大きなショックを受けることは確実で、下手したら一生立ち直れず、そのまま命を断つ人もいると。

つまり、漠然とした何かを追い続けても、何も掴めないまま人生は終わる。なぜなら、あいまいな感情に流されて生きるだけだからだ。結局、心の声に従うのは危険だと分かる。

 

世界で起きてることに責任を感じるのは止めよう!

個人でできることには限界がある。

世界は不平等で、常に多くの人が苦しみ、水でさえ死ぬほど欲しがっている人が大勢いる。その間に、たとえ自分は安全なところで美味しいものを食べていても、それに責任を感じる必要はないと教えてくれる。

世界の不条理に責任や哀れみを感じて、自分のストレスを増やさなくてもいいのだ。

なぜなら、自分一人の力で何かできるほど、簡単な問題ではないからだと。世界が運営する巨大な組織でもうまくいかないのだから、自分一人では何も解決できない。

それでも、せめてボランティア活動はしたいと思って現地に行っても、それはむしろ迷惑なことだと筆者は教えてくれる。

なぜなら、例えばアフリカのある国に行って水道を作っても、自分の生産性は低いし、ましてや現地の人の仕事を奪うことにもなるからだと。

だから大切なのは、自分の「時間」を寄付することではなく「お金」を寄付することだと。お金ならきっと有益に使ってもらえるし、自分としても良い気持ちになれる。

 

自分を重要視しすぎないようにしよう!

自分を重要視すると、余計な労力がかかる。

自分を重要視しないのは、良い人生を手にするための基本中の基本だ。それどころか、自分を重要視する度合いが低ければ低いほど、人生の質は向上すると筆者は断言する。

なぜなら、自分を重要視してしまうと、余計な労力がかかり、自信過剰になって判断ミスを犯し、他人を過小評価し敵を作ってしまうことになるからだと。

確かに、自分を重要視すると、慎重になりすぎる。

まあまあ悲しいね

自分に見合うより価値の高い選択をしようとして、結局ミスをするのは自分の経験からも分かる。

ぼく自身、高校卒業後の進路選びで大きな失敗を犯した。

自分のことを重要視しすぎて、より良い進路を選ぼうとあれこれ検討した。そしたら、いつの間にか時間が過ぎ、結局どれも中途半端に終わってしまった。

自分を重要視すると、人生に大きなプレッシャーがかかってしまい、うまくいかないと著者は教えてくれる。

 

 

Think Clearlyを読んだ感想を適当に書いていく

ぼく自身、物事に対する捉え方を学ぶことは、知識を充実させることと同じくらい重要だと考えています。

なぜなら、捉え方を変えるだけで、自分の幸福度が大きく変わると思っているからです。どうせ同じ人生を過ごすなら、良い面をたくさん見つけられる人になった方マシです。

例えば、よく挙げられる例として、事故に合ったときがあります。事故に合って骨折した、それを「怪我した、最悪についていない」と考えるのか、それとも「生きてて良かった、最高についてる」と捉えるのか。

すでに起こってしまった事実は変えられないけど、それに対する自分の考え方は変えることができます。物事の負の側面を見つめるよりも、正の側面を探す人間になった方が明るいですよね。

ぼくがたまに残念に思うのは、自分の幸運に気づいていない人です。

現状に不満ばかりを言い、他者のせいにして、自分でどうにかしようとしない人です。まさに、昔の自分のことですが、こういう人は自分の幸運に気づいていないことが多いんですよね。

今の自分が生きているのは、多くの人のおかげであり、先人たちが築き上げてきた平和の上にあるということを理解しません。

だから平気で文句を言い、愚痴を垂れ流し、環境のせいにします。

日本という国に生まれた時点で幸運であり、ましてや現代という時代に生まれたことがどれほどの幸運であるかが想像できないんでしょう。

Think Clearly内で筆者も話していましたが、古代エジプトに生まれて一生重い石を運ばされたり、ローマ帝国で奴隷をさせられたり、マヤで生贄になるのは最悪です。

そんな幸運を理解すれば、電車が5分遅れたぐらいでイライラすることがどれほど小さいことかが分かります。

幸せな人生とは、ストレスを起こす考え方を避けて、心の充実させることと話しましたが、今まさに紹介した思考法を持つことこそが大切だと本書に改めて気づかされました。

 

また、もう一つぼくが印象に残った考え方は、今この瞬間の充実を楽しむことが大切であり、その上で将来の計画もしっかり立て実行することが大切というものです。

というのも、人はいつ死ぬか分からないから今が楽しければOK!という考えを持った人を見たとき、ぼくはこの考えに違和感を感じていたからです。

青春は一回しかないから、恋人や友情作りで思い出をたくさん作るんだ!勉強よりもそっちの方が大切だという考えに似ているからです。

確かに、先の分からない人生、将来のことばかり心配してても意味がないように思えます。お金は墓場まで持っていくことができませんからね。

しかし、だからと言って無計画に今を楽しむだけにお金を使ってばかりいては、将来ひどい目に合うことも予想できます。

そんなモヤモヤをバッサリと切ってくれたのが、今と将来どっちも大切にするという考え方だったんです。ああ、素直にそうしていいんだって思わせてもらえました。

今この瞬間を味わうことも大切だし、その上で将来の準備をすることも大切なんだって。

みなさんにとっては当たり前のことかもしれませんが、ぼくは今と将来の選択で大きな失敗をしたことがあるので、すごく印象に残りましたね。

 

思考法、それは何よりも大切なものである。

という言葉に始まる本書でしたが、もう間違いなしに、とても参考になる本でした。常にカバンに入れて持ち歩き、何度でも読み返したい本です。

本書では、人生をより良いものにするためにヒントが、筆者の経験と人間科学を交えて紹介されています。

ぼくがここで紹介したもの含め、52コの素晴らしい思考法が紹介されているので、ぜひ手に取って見てみてください。心からおすすめしたい一冊です。