可笑しくて、楽しくて、最高に最高だった。ぼくの高校生活。狂わしいほど恋しいい時間。【放課後編】

 

 

ぼくは男子校で水泳部でした🏊🏻‍♂
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部活の顧問はほんとに怖い人で、みんなのトラウマ的存在だった。
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彼の前で悪さをするようなら、乳首をつねられ、胸ぐらを掴まれて吊るし上げの刑。
誰も逆らえない絶対的存在。まさに魔王。恐怖のシンボルだった。

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そんなことは知っていたけど、ぼくたちは悪ふざけが好きだった。やっちゃいけないことに挑戦して、毎日くだらない楽しみを見つけてた。

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狂わしいほど愛しい高校生活

そんなある冬の日の放課後、たぶん土曜授業があった日、ぼくたちは水泳の練習を終え、いつものようにお米を炊いて食べていた。

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そのまま家に帰ればいいものを、暇を持て余した同期たちは、またいつもの悪さを始めたのである。ぼくたちは、トレーニング用にバランスボールを使うのだけれど、それを使ってサッカーをしようと言うのだ。

よし、バランスボールでサッカーをしよう!

初めのうちは楽しかった。バランスボールって思ったより飛ぶし、何より蹴ったときの感じが気持ちいい。何事もほどほどが一番だが、それが楽しすぎて、ぼくたちはどんどんエスカレートしていった。

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悲劇は突然に。

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ぼくたちは知っていた。ぼくたちはそうなることを知っていたけど、好んで遊びを続けたのだ。スリルを味わいたかったのかもしれない。バンスボールがうまく飛ばず、シートを敷いてあるプールの上で止まったのだ。

ヤバイ!バランスボールがプールの上で止まった!

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これはやばい。確実に怒られる。それを知っているのに、それが可笑しくてたまらなかった。

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もし、大切なトレーニング用具を、こんな粗末に扱ってるところを顧問に見られたらどうなる?答えは明白だ。「確実に殺される。」

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何がそんなに面白いのか、ぼくたちは笑い続けていた。

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しかし、実際問題、殺されることだけは避けたい。そこで、ぼくたちは"バカな頭"を使って一生懸命知恵を絞り出した。

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「そうだ!!バランスボールにバランスボールをぶつけて、ビリヤードみたいにやればいいじゃん!!」そう誰かが言った。

「おおお〜!それは名案だ!!」また誰かが続く。

「お前さすがじゃん!よく思いついたな!」彼もバカなのである。

「よし、顧問が戻る前に片付けよう!」彼もまたバカなのである。

「そうだな!早速、救出作戦を開始だ!」そう、ぼくたちはみな"バカ"なのだ。

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当然、上手くいくわけがない。こんなお粗末な作戦で、上手くいくわけがない。でも、ぼくたちは作戦を決行したのだ。なぜかって?そっちの方が面白いことになりそうだったからだ。

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ぼくたちは顧問に殺されることを、楽しみにしていたのかもしれない。ミイラ取りがミイラになるように、プールの上には次々にバランスボールが溜まっていった。可笑しくて、面白くて、楽しかった。鬼に見つかったらどうしよう。そんな恐怖がたまらなく面白かった。

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でも、さすがに僕たちもそこまで"バカ"じゃない。そろそろ本気で片付けないとマジで殺される。これはさすがにマズイ。てことで、最終手段に出たのだ。そう、誰かがプールに入ってボールを救出するのだ。

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不運なぼくは、服を脱ぐことになった

こうして、不運なぼくは服を脱ぎ、パンツ一丁でプールに飛び込んだ。可笑しさと恐怖が混ざって、もうわけ分からなかった。

でも、それ以上にハイだった。冬の寒い日、帰り道のことなんて全く考えていなかった。ぼくは必死でボールを救出した。

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バカな彼はズボンのままプールに飛び込んだ!w


そして、彼もまた"正真正銘のバカ"なのである。同期の一人が、ズボンを履いたままプールに飛び込んだのだ。

意味もなく飛び込んだのだ。ぼくはパンツ一丁で飛び込んだから、最悪ノーパンで家に帰れる。でも、彼はズボンまでも犠牲にしたのだ。もはや救いようがないバカだ。

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その時、ガチャン。と音がした

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やっと、ボールを全て救出し終わったと思ったら、顧問室のドアが開く音がしたのだ。と同時に、聞き覚えのある声が聞こえてきた。

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僕らは思った。「あ、これは死んだな。」

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それからはとにかく逃げた。逃げ場なんてないのに、とにかく逃げた。今まで体験したことない恐怖なのに、ぼくらは死ぬほど可笑しかった。最高に最高だった。そして、必死に逃げたのだ。

僕らは必死で逃げた!!

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柔道衣を着て帰ったのは、ここだけの秘密。

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ふと高校のアルバムを見たら、涙が流れてきてしまった!!!

こんなに楽しかったんだな。ほんとに幸せだった!

 

卒業からもうすぐ3年経つけど、みんな元気にしてるのかな。またみんなで集まれたらいいな。ぼくもまた、頑張っていきます。

 

それでは、また!!