嘘がつけない世界ってどんな世界!? 映画「ウソから始まる恋と仕事の成功術」を観た感想

 

 

その世界が成立するためには、

人々はどんな性格や考えを持ち合わせていないければいけないか?

ぼくはそのことについてずっと考えていました。

 

少し考えてみてほしいんですけど、

嘘がつけない世界ってどんな世界だと思いますか?

 

嘘がつけないんですよ?

そもそも嘘なんて言葉自体がありませんからね。

 

というより、

 

「嘘」という概念そのものが存在しないんです。

 

嘘という発想自体がないので、

嘘つくなんて考えすら思いつきませんよね。

 

なので、この世界の住人は平気で本音をぶちまけるんです。

太っている相手に対して「デブ」と言ったり、気の合わない人に対して「嫌い」と言い放ったりします。

 

また、

デートの迎えを待っていた女性が

「今ちょうどマスターベーションをしてた。」

と、正直に話してすらしまうんです。

 

ちょっと、さすがに焦りました。

 

てことで、

映画を観た感想をシェアしていきます。

 

 

映画の簡単な紹介とあらすじ-ネタバレあるかも

まずはサクッと作品の情報とあらすじをシェアしていきます。

コロナ自粛のせいで、最近は映画しか観てません。

 

作品情報をサクッと

  • 2009年10月02日(公開)
  • 製作国:アメリカ合衆国
  • 監督・脚本: ロビンソン&ジャーヴェイス
  • 製作費:$18,500,000
  • 主演俳優:リッキー・ジャーヴィス

 

あらすじをサクッと

この映画の主人公は冴えない中年脚本家。

仕事はうまくいかず、好きな人の恋愛対象からは外され、貯金もなし。まさに崖っぷちのサラリーマンです。

 

そして、このサラリーマン(マイク)の住む世界では、「嘘」という概念が存在しないんです。

なので、人々はみんな本音で話します。

お世辞なんてものはなく、みんな度直球に「思ったこと」を言います。

 

例えば、同僚の髪型が新しくなってたら、「全然似合ってないね、辞めた方がいいよ」みたいな感で言います。

 

そんな不思議な世界で、主人公のマイクは、人類で初めて「嘘」という概念を思いつくんです。

きっかけは些細なことでした。

 

その日マイクは仕事をクビになりました。

と同時に家賃が払えなくなり、大家さんに「来月の分800ドルが払えないなら出ていけ」と言われました。

 

マイクはしょうがなく銀行に預金を下ろしに行くことにします。しかし、マイクの預金の全財産は300ドル。家賃の半額にも及びません。

もし家賃が払えなくなったら路上生活。ホームレスになってしまいます。

そんなことだけは避けたいマイクは、銀行員にとっさに「800ドルを下ろしてくれ」と言います。

 

しかし銀行員の方は「あれ?あなたの預金は300ドルじゃ….」と一旦首を傾げます、が、

次の瞬間、「あっ、こちらのシステムのエラーみたいですね。ご迷惑をおかけしました。はい、800ドルです。」とお金を渡します。

 

まさか、!???

本当は300ドルなのに、

800ドルがもらえた?????

 

とマイクは一旦動揺を見せます。

なぜなら、マイクはここで初めて、言葉では説明できない体験をしてしまったからです。

つまり、「嘘の発明」です。

 

そうして物語は進み、

「嘘」を手に入れたマイクは徐々に人生を好転させ、脚本の仕事でも成功していきます。

 

また、マイクは死後の世界について嘘をついたことから、「神の声」を聞いた人としてテレビに取り上げられ、一躍有名人にもなります。

そして家も引っ越し、豪邸に住みます。

 

まさに人生バラ色、そう思っていました。

 

しかし、マイクは恋の方だけはうまくいきません。どんなに嘘をつかいこなしても、愛する人を振り向かせることだけはできないんです。

 

ましてや、ライバルである同僚に恋人を奪われかけていました。

 

マイクがたった一つ、

ある嘘をつけば恋人はマイクのものになるのに、マイクはその嘘をつこうとしなかったからです。

 

そうしてそのまま、バッドエンドかと思っていた時、マイクは最後の気持ちを伝えるために同僚と恋人の結婚式に参加します。

そしてマイクは本音で話し、やっと恋人に振り向いてもらえました。

 

最後は結局、マイクは嘘をつかずに恋人を手に入れたのでした。

 

 

「嘘」という概念がない世界ってどんな世界?

とまあ、あまり自分のあらすじに自信がないのですが、そこは大目にみてください。

今日の本題はここからです。

 

ズバリ、「嘘」という概念がない世界ってどんな世界?という疑問について、ぼくなりに考えていきたいと思います。

ぶっちゃけ映画自体はまあまあだったのですが、この設定が面白すぎて最後まで見てしまいました。

色々考察できそうなところがあって、ワクワクしたからです。

それでは、一緒に色んなことを考えていきましょう!

 

嘘がつけない世界ってどういうこと?を深く考察する

この映画の最初の説明では、

この世界では「嘘」という概念が存在しない、なので人々は生まれつき「嘘」というものがつけない。嘘自体が存在しないのだから、発見もできないと言っていました。

「なるほど、元々そういう世界なのか」とある程度は納得はできました。

 

でも、そこで納得してしまっては思考停止なので、ぼくはこれを深掘りして考えてみたいと思いました。

そもそも嘘がつけない世界ってどういうことか?と。

 

さっそく結論を言っちゃうと、

ぼくが考えるに、嘘がつけない世界とは“”個人の発言がすべて真実である世界””ってことなんじゃないか?と。

 

つまり、「その人が言った発言はすべて真実であり、その人が心からそう思っていることだ!」と周りが100%認識してしまう世界なんじゃないかと。

つまり、””どんな人間の発言であってもその人が言ったことはすべて真実であり、その人自身が心からそう思っている””と聞いている人が100%そう認識してしまう世界ですね。

逆に考えれば、この世界の住人はみんな「めちゃくちゃ人を信じてやまない」ってことにもなりますね。

 

例えば、

学校の問題児のAくんが「校舎裏にライオンがいた!!」と言ってしまったら、周りは100%信じてしまい、大パニックになってしまう世界ですね。

まあ、この世界ではAくん自身がそんな嘘をつけないので、そんなことは起こり得ませんが、そんなイメージです。

 

で、ここで面白いのが、

もしこの世界でAくんが「校舎裏にライオンがいた!!」と言ったとしたら、そこには本当にライオンがいることになることです。

つまり、Aくんは現実で実際に起きたことしか言えず、みんなを驚かすために嘘をつこうなんて発想自体ができないことです。

 

これってすごく面白くないですか?

つまり、この世界の住人は「発想力に恐ろしく乏しい」んです。ライオンがいるという嘘をついてみんなを驚かそうって発想自体ができないんですから。

 

例えば、

ぼくはエイプリルフールの日に、仕返しとして、友だちを痛い目に合わせようとこんな嘘をつきました。

「先週部室で遊んだとき、壊れちゃった用具について顧問がガチギレしてる。早く顧問のところに行って謝ってこい。俺らはみんな行ってきた。」と。

もちろん嘘なのですが、友達は見事に騙されてくれました。

 

で話を戻すんですけど、

ぼくらの現実世界ではこんな風に、人を喜ばせたり驚かせたり騙したりするために、様々なことを考えます。

いいアイディアはないか?こうすれば上手く行くんじゃないか?など、ありとあらゆる発想を用いて作戦を立てますよね。

 

でも、嘘がつけないこの世界ではそんなことはできないんですよね。

なぜなら、人々は100%現実のことしか言うことができず、人を喜ばせるために嘘をつくことができないからですね。

 

まとめると、ここ一つ目の考察では、こんなことが分かりました。

嘘がつけない世界とは、

“”個人の発言がすべて真実である世界””であり、ある人の発言を聞いた周りの人は、その人の発言を100%信じてしまう世界。そして、この世界の住人はみんな「発想力に乏しく」、意図的に人を喜ばせたり驚かせたりできない。と。

なかなか大変な世界ですね。

 

主観は嘘に入るのか?を深く考えてみる

さてさて、「嘘」という概念がない世界ですが、さらに深掘りして考えていきたいと思います。

次に考えるのは、「主観は嘘に入るのか?」です。

 

主観とは、グーグルから意味を引用すると、

物事を認識する働き(を担うもの)。外界に対する自我(が持つ意識内容)。俗に、自分一個の意見。

となっています。

つまり、自分自身の考えのことですね。

 

例えば音楽を聞いて「美しい」とか「いまいち」とか、人それぞれ感じることは違うと思います。

その個人々人の感じ方が主観ってことですね。

 

で、ここで問題になるのが主観が嘘になるのかどうかです。

 

例えば、ある映画の感想をのこ世界の住民Aが「この映画はめちゃくちゃ面白い」と話したとします。

先ほど定義しましたが、この世界ではすべての人の発言が事実に基づいています。

なので、「この映画は面白い」と言うのは事実であることになり、その言葉を聞いた人は100%そう信じることになります。

 

しかし、その話を聞いて実際に映画を見にいった住人Bが「いまいちだったな」と感じたとしたら、BはAに騙されたことになります。

さて、ここでBはどんなことを感じるのだろう?と言うのがぼくの疑問です。

 

だってBはAに実質的に騙されたわけですから、シンプルに「ああ、騙された」と感じるのか、それとも「Aの価値観とは合わないな」と感じるのか。

もう一度この世界の概念に戻ってみると、この世界の人は、人の発言を100%信じる体質だと話しました。

 

そこから考えると、Bは100%その映画は面白いと捉えることになります。なので、面白いと信じて見たのに、「つまらなかった」と感じては、世界観自体に矛盾が発生します。

なぜなら、BはAの「面白い」という発言に対して無限の疑問を抱くことになるからです。

 

「あれ〜?」

「この映画面白いって聞いたのに、面白くないってどういうこと?」「あれ〜?」「なんで面白くないんだ〜?」「あれ〜?」

「Aは面白いって言ったのに、面白くないぞ〜?」「あれ〜?」と疑問が次々に湧いて、頭がクラッシュしてしまうはずです。

“””嘘”””という概念自体がないので、人を疑うこと自体あり得ないので、Bは解けない疑問の無限ループにハマることになります。

 

てことになるので、ぼくが考えるに、「嘘」という概念がない世界では、事実と主観は完全に切り離されて考えられているということになります。

もしくは、この世界の人々は、人の主観は自分には当てはまらないと考えているor他人の言葉には全く興味がないというになりますね。

 

なぜなら、そうでないと常に””主観の嘘””に騙されることになって、「嘘」という概念がないこと自体が””疑いの念””から崩壊することにつながるからです。

 

 

「嘘」という概念がない世界のまとめ

最後に、この世界の特徴をざっとまとめると、

 

  1. 個人の発言がすべて真実である世界
  2. 人のことを疑うという概念がない世界
  3. 人々は恐ろしく発想力や創造力に乏しい世界
  4. めちゃくちゃ人を信じてやまない世界
  5. 事実と主観は完全に切り離されて考えられる世界
  6. 人の主観は自分には当てはまらないと考えている世界
  7. 他人の言葉には全く興味がない世界

 

ということになりますね。

なんとも不思議な世界です。

 

「嘘」がつけないというのは、一見素晴らしいことにも思えますが、ぼくには「とても悲しい世界」のように感じました。

世の中には良い嘘というものもたくさんあり、人々は「嘘」の上に生かされていると言っても過言ではないと思っているからです。

 

お金、政治制度、株式会社、宗教、などなど所詮は人間が作り上げた虚構ですが、それらを価値があるものと信じていなければ社会なんて成り立たなくなります。

だから、「嘘は悪だ」なんて一概には言えませんね。

 

他にも人を喜ばすためだったり、大切なものを守るためだったり、嘘のおかげで助かるものも多いはずです。

そんなことを踏まえながら、

今日もがんばって生きていきたいですね。

 

と、なんか良い感じにまとめようとしましたが、まとまりませんでした。

大目にみてください。

 

さて、「ウソから始まる恋と仕事の成功術」

そこまで面白かったとまでは言いませんが、中々新しいことを考えるきっかけを貰えた映画でした。

コロナ自粛で飽き飽きしていらっしゃる方がいましたら、暇つぶし程度に観てみてください。

 

それでは、また!