ライティングでも7.0をマークしています。
IELTSライティングTask1-エッセイの構成
スコア6.5以上を目指すなら、エッセイの構成を正しく理解している必要があります。
ここでは、Task1で高得点を取るための構成を詳しく解説します。
そもそもIELTSライティングTask1とは?
IELTSライティングTask1では次のような問題がでます。
※引用:https://www.ielts-exam.net/academic_writing_samples_task_1/996/
IELTSライティングTask1では、様々なグラフや表が出題されます。
テストでは、その情報を分かりやすく要約することが求められます。
語数は最低でも150文字以上書く必要があります。
(”How are you” = 3文字)
IELTSライティングTask1エッセイの構成
IELTSライティングTask1に限らず、ふつうエッセイを書くときは大きく3つのパートに分けます。
- イントロダクション
- ボディパラグラフ
- コンクルージョン
イントロダクションでは、エッセイの導入文と主題を書きます。
ボディパラグラフでは、そのエッセイで主張したい意見を説明していきます。
コンクルージョンでは、自分の主張の要約文を書きます。
特に、IELTSライティングTask1においては、次の様にエッセイを構成します。
- イントロダクション
- オーバビューパラグラフ
- ボディパラグラフ1
- ボディパラグラフ2
まずは、この構成の仕方を理解することが大切です。
それでは、それぞれのパラグラフで書くべきことを見ていきます。
① イントロダクションで書くべきこと
Task1エッセイのイントロダクションで書くべきことは、グラフの説明文の言い換えです。
与えられたグラフとその説明文をよく理解した上で、その説明文を自分の言葉で言い換えて書ければOKです。
(後ほど、具体的に説明していきますね。)
② オーバビューパラグラフで書くべきこと
まずオーバビューパラグラフとは、エッセイの主張の要約をするパラグラフのことです。
通常のエッセイの場合、コンクルージョンがこのオーバビューパラグラフに相当します。
したがって、オーバビューで書くべきことは、グラフや表の全体的な傾向です。
大まかな特徴や傾向を簡単に述べることができればOKです。
③ ボディパラグラフ1と2で書くべきこと
ボディパラグラフで書くべきことは、グラフや表の詳細な情報です。
特にボディパラグラフ1で書くべきことは、グラフや表の情報を2分割したうちの前半の情報です。
ということは、ボディパラグラフ2では、その後半の情報をまとめていけばいいわけです。
ここの理解はTask1エッセイを構成する上で、超重要ポイントです。
Task1エッセイの構成のまとめ!
まとめるとIELTSライティングTask1の場合、エッセイの構成は次のようになります。
① イントロダクション
・グラフや表の説明文の言い換え文(パラフレーズ文)を書く。
② オーバビューパラグラフ
・グラフや表の全体の大まかな傾向や特徴を簡潔に述べる。
③ ボディパラグラフ1
・グラフや表の情報を2分割したうちの前半の情報をまとめる。
④ ボディパラグラフ2
・グラフや表の情報を2分割したうちの後半の情報をまとめる。
Task1のエッセイ構成3つのパターン
さて、これまでは王道の構成の仕方を見てきました。
ただ、エッセイの構成の仕方には、様々なパターンがあります。
そこでここでは、いくつかの上級者向けの構成の仕方を紹介していきます。
大切なことは、まずは王道を極めることです。
その上で、王道の型を崩していく、それが上級者です。
様々なエッセイの構成の仕方
◉パターン1
- イントロダクション(パラフレーズ文+全体の傾向)
- ボディパラ1(グラフ前半の詳細情報)
- ボディパラ2(グラフ後半の詳細情報)
これは、オーバビューパラグラフがイントロダクションに吸収された形ですね。
◉ パターン2
- イントロダ(パラフレーズ文)
- ボディパラ1(グラフ前半の詳細情報)
- ボディパラ2(グラフ後半の詳細情報)
- オーバビュー(全体の傾向)
これは、オーバビューパラグラフを一番最後に持ってくる形ですね。
◉ パターン3
- イントロダクション(パラフレーズ文+全体の傾向)
- ボディパラ1(グラフの詳細情報1)
- ボディパラ2(グラフの詳細情報2)
- ボディパラ3(グラフの詳細情報3)
これは、ボディパラグラフが3つのタイプですね。
グラフや表の情報が多すぎるときは、上級者はこの形で構成をします。
このように、エッセイの構成には様々なパターンがあります。
ただ、見て分かるように、どのパターンでもエッセイを構成する基本要素は同じだということです。
これが非常に大切なポイントです。
【関連情報】
実際にIELTSエッセイを書く前にするべきこと
では次に、実際にエッセイを書き始める前に、注意点を見ていきます。
結論、Task1エッセイを書き始める前に、大切な2つのことがあります。
- グラフの分析と理解(情報の把握)
- エッセイのアウトラインを決める
それぞれ深掘りしていきます。
①:グラフの分析と理解(情報の把握)
まず、Task1エッセイを書いていくとき、すぐに書き始めてはいけません。
焦らずに、落ち着くことが大切です。
まずは落ち着いて、グラフの分析と理解に少しだけ時間を使いましょう。
・このグラフにはどんな情報がまとめられているのか?
・グラフの横軸と縦軸は何を表しているのか?単位は?
・どの情報をボディパラグラフで述べていくか?
など、これらをよく分析して理解しましょう。
特に大切なことは、「どの情報をどんな順番で説明していこうかな?」というイメージを持つことです。
これを頭の中で道筋を立てます。
そうすることで、総合的に時間短縮にもなりますし、より良いものが書けます。
具体例として、以下の問題を例にとって分析と理解をしてみましょう。
・このグラフにはどんな情報が?
まずは説明文をよく読んで、グラフをよく観察することです。
説明文を読むと、
“The graph below shows population figures for India and China since the year 2000 and predicted population growth up until 2050.”
“下のグラフは2000年から2050年にかけての、インドと中国における人口数の変化を表している”
と書かれていますね。
紫の線がインドの人口の推移を表しています。
ピンクの線が中国の人口の推移を表していますね。
・グラフの横軸と縦軸は何を表しているのか?単位は?
次に確認するべきことは、グラフの横軸と縦軸です。
そして、単位です。
グラフの縦軸は何を表しているでしょうか?
人口の総数を表していますね。
グラフの横軸は何を表しているでしょうか?
年代を表していますね。2000年から2050年です。
グラフの単位はどうなってるか?
縦軸の単位はbillions(10億)ですね。
単位を間違えてしまうと、大幅な減点になってしまうので、注意が必要です。
・どの情報をボディパラグラフで述べていくか?
次に把握するべきことは、どの情報をピックアップしてまとめていくかです。
つまり、どの情報を抜き出して述べていくか?ということです。
そして実は、Task1エッセイを書くにあたり、抜き出すべき重要な情報は決まっています。
それの情報というのはこちらです。
- 似た特徴を持つもの
- 正反対の特徴を持つもの
- ある時点で急に増加or減少しているもの
- 最高値or最低値を記録したもの
- 一番大きなor小さな数字のもの
- 全く変化していないもの
これらの情報を抜き出して書いていくことが大切です。
タスクレスポンスという評価項目で高い点数を狙えます。
②:エッセイのアウトラインを決める
では次に、エッセイのアウトラインを決めていきます。
考えることは2つだけです。
- いくつのパラグラフでエッセイを構成するか?
- 各パラグラフでは何を書くべきか?
先ほどと同様に、以下の問題を例に見ていきましょう。
① いくつのパラグラフでエッセイを構成するか?
今回のグラフは、そこまで情報量が多くありませんので、基本的には4つのパラグラフで構成するといいですね。
- イントロダクション
- オーバビューパラグラフ
- ボディパラグラフ1
- ボディパラグラフ2
たまに情報量のグラフの場合は、5つで構成することもあります。
(ボディパラグラフが3つなど。)
※IELTSライティングTask1の場合、基本的には4つのパラグラフで構成するのが一番おすすめです。
② 各パラグラフでは何を書くべきか?
イントロダクションに書くべきこと。
・グラフ説明文を言い換えた文章(パラフレーズ文)
オーバビューで書くべきこと。
・グラフの大まかな傾向を述べた文章
ボディパラグラフ1に書くべきこと。
・インドと中国の過去から現在までの人口の変化をまとめる
ボディパラグラフ2に書くべきこと。
・インドと中国の現在から未来までの人口の推移をまとめる
今回の場合は、このように構成をしていきましょう。
先にエッセイのアウトラインを決めることで、迷わずに書き進めることができます。
時間の短縮にも繋がりますね。
【関連情報】
実際にIELTSライティングTask1エッセイを書いてみよう!
ではここからは、実際にエッセイを書いていきましょう。
イントロダクションを書こう
イントロダクションでは次の文章を書く必要がありましたね。
- グラフ説明文を言い換えた文章(パラフレーズ文)
ということで、今回のグラフの説明文は次のようになっています。
(グラフの説明文)The graph below shows population figures for India and China in the year 2000 and predicted population growth up until 2050.
これをパラフレーズ(言い換え)すると次のようになりました。
(パラフレーズ文) The line chart compares the change in the amount of population in two countries, India and China, from 2000 to the predicted 2050.
これでイントロダクションは完成です。
本当にこれだけでOK!
うまく言い換える5つのコツ
- 名詞や動詞を同じ意味を持つ単語に変える
- 受動形を能動形にしたりその逆もしかり
- between を from..to~に変える
- 数の表し方を割合から量に変えたりする
- 上の全部をミックスして自分なりの言い換えを作る
オーバビューパラグラフを書こう
次にグラフ全体の大まかな傾向を述べた文章を作っていきます。
つまり、インドと中国について、それぞれの国の人口の推移はどのようになっているか?を簡潔ににべられたらOKです。
例えば、
「インドの人口は増加し続けていく傾向があります。」
「中国の人口は山なりに変化しています。」
みたいな感じでOKです。
ここで一番大切なことは、具体的な数値や単位は一切含めてはいけないことです。
これはとても重要です。
ということで、先ほどの内容をまとめると次のようになります。
(全体の大まかな傾向)Overall, the population in India has been increasing dramatically and is expected to grow at the same pace, while China will see mountainous changes.
このように書くことができました。
大まかにサクッと書くことが大切です。
ボディパラグラフ1と2を書こう
次に、ボディパラグラフを構成していきます。
まずは、グラフの情報を前半と後半に2分割します。
- 過去から現在
- 現在から未来
の2つのグループに分けられそうですね。
グラフの情報の分け方は、その時の問題に応じて柔軟に見極めましょう。
ボディパラグラフは大きく分けて2つの要素から構成されています。
(1)イントロセンテンス:
具体的にどの情報に関して述べていくのかを、端的に表した文章。
例えば今回の場合、
「まずは2000年から2025年の間の変化を見てきます。」
みたいな文章です。
(2)ディーテイルセンテンス:
ディーテイルセンテンスとは、グラフの詳細情報を述べた文章です。
今回の場合は、
「2000年では人口がどのくらいで、そこからどのくらい変化していったか。」
ということを述べた文章です。
つまり、グラフの詳細情報を説明した文章を書いていけばOKです。
そして、詳細情報をまとめていく際に、大切なことは2つあります。
- 重要と考えられる情報を選ぶこと
- データをグルーピングすること
つまり、次のような特徴をグルーピングし比較しながら書くことが大切です。
- 似た特徴を持つもの
- 正反対の特徴を持つもの
- ある時点で急に増加or減少しているもの
- 最高値or最低値を記録したもの
- 一番大きなor小さな数字のもの
- 全く変化していないもの
ということで、これらの考え方をもとにグラフを構成していきましょう。
ボディパラグラフ1
From 2000 to 2025, there were and will be more people living in China than in India. In 2000, the number of the Chinese population was 1.25 billion, while India’s population was about 1.00 billion. From 2000 to the present, China saw a small rise in its citizens by 0.1 billion hittings over 1.40 billion and in 2025 China will experience its peak at 1.45 billion. On the other hand, over the same period, India’s population had increased drastically, closing to approximately 1.40 billion in 2025.
ボディパラグラフ2
Between 2026 and 2050, it is expected that more Indian people will be living in the world than Chinese people. In 2031, the Indian population will overtake the Chinese population for the first time at 1.46 and 1.45 billion respectively. After this, although China’s population will fall gradually, India’s population is predicted to rise radically reaching 1.60 billion in 2050.
このように構成することができました。
ぜひ、具体的な書き方を参考にしてみてくださいね。
【関連記事】
>>IELTS“Task2”で(6.5以上)の高得点を取るためのエッセイの書き方
最後に余裕があったら見直しをしよう
以下が完成したエッセイです。
The line chart compares the change in the amount of population in two countries, India and China, from 2000 to the predicted 2050.
Overall, the population in India has been increasing dramatically and is expected to grow at the same pace, while China will see mountainous changes.
From 2000 to 2025, there were and will be more people living in China than in India. In 2000, the Chinese population was 1.25 billion, while India’s population was about 1.00 billion. From 2000 to the present, China saw a small rise in its citizens by 0.1 billion hittings over 1.40 billion and in 2025 China will experience its peak at 1.45 billion. On the other hand, over the same period, India’s population had increased drastically, closing to approximately 1.40 billion in 2025.
Between 2026 and 2050, it is expected that more Indian people will be living in the world than Chinese people. In 2031, the Indian population will overtake the Chinese population for the first time at 1.46 and 1.45 billion respectively. After this, although China’s population will fall gradually, India’s population is predicted to rise radically reaching 1.60 billion in 2050.
もしエッセイを書き終わり、時間に余裕があったら以下のことを見直してみてくださいね。
- 誤りのある情報を含めていないか?
- 明らかな文法ミスやスペリングミスはないか?
- 150文字以上書くことができているか?
- エッセイを完了させることができているか?
以上、IELTSライティングTask1で6.5レベルのエッセイの書き方でした。
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